カツオノエボシ
海面に直径5cmくらいの、透明なビニール状の膨らんだものが浮いていたら要注意です。
クラゲにも見えますが、ビニールのゴミのようにも見えます。
よくみると、透明にやや青みがかって小さく膨らんだビニールの下に、青い藻のようなものがぶら下がっています。
それは「カツオノエボシ」です。
ひとことで言えば「青いクラゲ」です。
透明のビニール袋の隅っこに少しだけ空気を入れて口を縛った状態。
その部分が海面にプカプカと浮遊しています。
その下には数十センチの長さの、青いビニールを細長くしぼめたような物体。
あるいは絡みついた藻のようにも見えます。
その青が意外にも鮮やかでキレイなので、思わず手にとってしまうかもしれません。
生まれてこの方、三十有余年。
はじめて見ました。
私がこいつに遭遇したのはハワイでしたが、日本の海にも出没するらしいです。
日本の太平洋沿岸にカツオと一緒にやってくる烏帽子(えぼし)のような物体。
厳密にはクラゲではないそうですが。
学名、Portuguese Man-of-War(ポルトガルの軍艦)。
日本名、カツオノエボシ。
こいつに出会ったら、絶対に触ってはいけません。
青い藻のような部分から毒針が発射され、
刺されれば激痛を伴って赤く腫れてしまいます。
場合によってはショックで死に至るケースもあるそうです。
水中のみならず、浜辺に打ち上げられたものでも危険です。
一見死んでるかのように見えても、真水や酢をかけたり、外的衝撃を与えると毒針が発射されます。
条件反射のようなものでしょうか。
万が一刺された場合は、海水で洗い流すのが良いそうです。
通常のクラゲに刺された場合は酢で洗うのが効果的だそうですが、
この「カツオノエボシ」に関しては逆効果です。
手でこすったり、真水で洗うのも同様です。
体内に入った毒をさらに拡散させてしまいます。
ビーチによっては、こいつが発生しているときは海に入らないよう呼びかけているところもあります。
私が行ったのはラニカイビーチというところですが、
ここはワイキキと違って監視員がいません。
そういう監視員がいないような海に入るときは、充分気をつけて入るようにしましょう。


