無限回廊
PSP対応のパズルゲームです。
エッシャーの「滝」っていう絵、知ってます?
水車小屋の一番てっぺんから流れ落ちた水がジグザグの水路をたどっていくと、いつの間にか一番てっぺんまで戻ってきていてまた流れ落ちる…という「見た目」の錯覚を利用しただまし絵です。(こちらのサイトに画像があります)
「滝」に出てくるような水車小屋は実際には存在しえませんが、ある高さ、ある角度から見たときに「見た目」では水が循環するように見えるオブジェを作ることは可能です。
この場合でももちろん水が実際に循環することはありませんが。
この逆のパターンで、一見つながりのないバラバラの通路を回転させることによってつながっていない通路をつながっているように見せたり、あるはずの穴を隠すことによって消したりしてありえないはずの空間を「見た目」で成立させ、ただひたすらまっすぐに歩いていくだけのキャラ(キャスト)を目的地まで誘導するゲームです。
グラフィックのリアルさや派手さ、きれいさを重視した最近のゲームとは違って色は白と黒のモノトーン。
というか、白い背景の中に黒の線でだけで描かれた空間。
パッケージも取説も白黒。
シンプルで上品です。
音楽はゆったりとしたバッハの弦楽四重奏。
効果音的なものはコツコツと歩くキャストの歩行音のみ。
チュートリアルの解説は女声の英語で行われます。(もちろん字幕は出ますよ)
視覚だけでなく聴覚的にもシンプルで上品です。
このシンプルさと、ゲームそのもののコンセプトというか発想が非常に斬新で魅力的です。
魅力的ではあるんですけどね…
各ステージには「solo」「pair」「others」の三つのモードがあります。
「solo」は、キャスト一人でエコーと呼ばれる影に接触していくモード。
「pair」は白と白のキャスト、黒と黒のキャストをそれぞれ接触させグレーのキャストにし、さらにグレーのキャスト同士を接触させるモード。
「others」は白いキャストで黒いキャストには接触せずにエコーに接触していくモード。
しかし、「solo」で一度クリアしてしまうと「pair」と「others」はやらないですね。
同じ面をやるより新しい面をやっちゃいます。
「pair」にしろ「others」にしろ、錯視を成立させるやり方自体は「solo」と変わらないからです。
また、自分でステージを作成することも出来ますが、まだ実際に作成したことはありません。
作ってみようと思えるような錯視を思いつかないからです。
一度やってみる価値はあると思いますが、単調すぎるあまりやりこみ度は低いと思います。