ドラクエ考~ドラクエ「7」を考える

なぜいまごろ「7」の話題なのか。

前作、PS2版「8」の発売から3年。
DS版「天空シリーズ(4,5,6)」の発売と、満を持しての次回作、DS版「9」の発売を今年(予定)にひかえ、歴史のハザマに埋もれかけている感のある「7」。

ここへきて、もう一度「7」のあれやこれやを思い返してみようと思います。


シリーズ中、前作からの発売間隔がもっとも長い4年8ヶ月という期間をおき、初の任天堂以外でのハード、初のディスク媒体、しかも2枚組という、否が応にも期待が高まる作品でした。


ところがフタを開けてみれば、これがなんとも予想外な出来。

最初のモンスターとの戦いまで、シリーズ最長の数時間。
フリーズによる不具合。
その上、100時間にもおよぶ長すぎる本編。

ドラクエだけは初代から欠かさずやってきたファンではありますが、「7」だけはさすがに二度とプレイしようという気がおこりませんでした。
歴代シリーズ中、もっともやる気の失せた作品です。

途中あたりからほぼ惰性でやっていた感があり、ストーリーなんてほとんど覚えてません。


実は最近やり直しているのですが、内容をほとんど覚えてないことが幸いなことに、なんと新作をプレイしているかのような新鮮さなのです(笑)。


しかし要所要所で記憶はありますよ。
たとえば。

「ああ、ダーマの神殿か」
「たしか復活させるかなんかで、面倒くさいんだったよな」

その程度しか覚えていません。
具体的に、何がどうしてどうなったかまではまったく覚えていないのです。

だから展開展開が楽しみでしょうがないのです。


しかし、先述の欠点が解消したわけではありません。
フリーズも多く、ボス戦(特に闘技場とグラコス)などは何度もやり直したくらいです。


「7」がやりづらい理由として、いくつか主だった例を挙げてみましょう。

・斜め俯瞰の角度が場所によって傾きすぎで、見づらく、操作しにくい件

シリーズ初のポリゴンによる3Dの採用で、建物を立体的にかっこよく見せたかったのでしょう。
エンゴウの火山の入り口で、山を見上げさせたかったのでしょう。
しかしそれは「操作しづらい」という副作用をもたらしています。

DS版「4」の方がまだ高い位置からの俯瞰だったんでしょうね。
「4」のあとで「7」の画面(グランエスタードの城下町など)を見ると、「低っ!」って思いました。


・戦闘中に装備が替えられない件

剣などの単数の敵に有効な武器と、ブーメランなどの複数の敵に有効な武器を両方持ち歩いて、現れた敵に応じて装備を替えるというワザができません。

よりによって会話や自動イベントから中ボスなどの戦闘に突入するなど、装備替えのスキを与えてくれないケースが多々あります。

雑魚相手のときは一度に倒せるブーメランを装備しておいて、いざ中ボス戦のときには攻撃力の高い剣に持ち替えるというのは基本的な戦術です。

ところが、「7」ではこれができません。


・僧侶が「キアリー」を覚えない件

キアリーといえば「2」より定番となった毒消しの呪文です。
僧侶系の呪文ですが、僧侶系のキャラはもとより、主人公や後方支援形のキャラでもわりと低いレベルのうちに覚えてしまう、基本中の基本のような呪文です。

ところが、ドラクエ7では主人公、魔法系キャラのマリベルともにキアリーを覚えません。
ストーリーが進んで、ダーマの神殿で僧侶に転職しても、それでも覚えません。
じゃあ誰が覚えるのかというと、「羊飼い」か「海賊」なんです。

最初は「戦士」「僧侶」「魔法使い」っていう、RPGでは定番な職業で固めるでしょう。
誰が真っ先に「羊飼い」なんて転職しますか。

というわけで、「7」では毒消し草は手放せません。
袋の中に常備しておきましょう。


・「からくり」イベントで、国を救ったときの報酬が「どくがのナイフ」の件

ただでさえ苦労を強いられるからくり兵団と戦い、多くの報告が寄せられているボス戦後のフリーズといった数々の難関を乗り越え、最終的にフォロッド国王から得られる報酬が「どくがのナイフ」だったのには、ただただ萎えるばかりでした。

ショボーン(´・ω・`)
まさにこの顔文字がぴったりくるので、あえて使ってみました。

しかしそのあと、主人公を傭兵として雇ってくれた兵士が個別に1200Gくれます。
ちなみにどくがのナイフの売価は475G。
一国の国王の褒美が、一介の兵士の報酬より安いとは。


・ユバール族の儀式のときのムービーで、ライラの顔が怖い件

ドラクエ史上初、本編中にムービーが挿入されたことで話題となりました。
神が復活するんだか奇跡が起こるんだかの儀式で、ジャンがトゥーラを演奏しライラが踊るという内容ですが、そのときのライラの顔がいかにも3Dな顔で、お世辞にもきれいとはいえないのです。
むしろ見開いた目が、瞳孔が開いていて怖いのです。

ユーザーから多くの不評を買ったのは言うまでもありません。


・伝説の英雄「メルビン」がことのほか弱い件

その昔、神が魔王との戦いの直前に封印したという英雄・メルビン。
神とともに魔王に戦いを挑むほどの英雄ですから、どれほど強いのか、期待は高まるばかり。
そしていざ封印を解き、英雄が復活!

もちろん仲間になってくれますが、つよさのパラメータを見てビックリ。

レベル、HP、攻撃力、装備、見た目。
どれをとっても主人公たちより劣るのです。

これが伝説の英雄ですか。
ショボーン(´・ω・`)


・果たして2枚組は必要だったかの件

現在プレイ2回目の途中でまだそこまでたどり着いておらず、(数年前に)はじめてやったときの記憶ですが、2枚目に突入してわりとすぐにエンディングを迎えたような気がするのです。
(気がするだけなのでもっとボリュームがあったのかもしれませんが)

ダラダラと長すぎるいくつかのショートイベントを削れば、ディスク1枚に収まったのではないかという憶測です。
私のおぼろげな記憶では、2枚目に突入したあと、1枚目を再び挿入した覚えがありませんから、2枚目にも1枚目の最後の時点での各地のデータが入っていたというわけで、私の憶測では、おそらく非常に無駄なディスクの使い方をしているのではないかと思います。


不満要素をあげればキリがないですが、良いところもあります。

3Dだけあって、演出度は高いです。
「6」までの2Dとは比較にならない立体感はドラクエの世界観を十二分に堪能できます。

また、従来の任天堂のROMカセットとは比べものにならないくらいはるかに読み込みスピードが遅いディスク媒体ですが、ここはさすがに堀井氏のこだわりが汲み取れます。
読み込みによって待たされるというのをまったく感じませんでした。

さらに、プレイ時間が長いということはそれだけ堀井氏が書いたストーリーが長いというわけで、よくあれだけのショートストーリーを思いつくな、というのが正直な感想です。

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コメント

考えてみりゃ、7年半も前に一度やったきりですからね。
しかしこの7年半の間に新作は「8」の一本だけかと考えると寂しいですよね。

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