「となり町戦争」「クラッシュ」
「となり町戦争」
2007年2月公開。江口洋介、原田知世主演。
「舞坂町はとなり町、森見町と戦争をはじめます」
舞坂町に住む主人公、旅行会社勤務の北原(江口洋介)は、そんな記事を新聞に見つける。
しかし町は平和そのもので、どこにも戦争をしているようには見えない。
が、新聞には一日の戦死者数を告げる速報が毎日掲載されている。
そんな中、北原のもとに舞坂町役場から偵察員任命の案内が送られてくる。
北原は偵察員を引き受け、役場の担当者、香西(原田知世)と偽装結婚をすることになるが…
いわゆる戦争映画のような、銃弾が飛び交い、文字通り血で手を汚すようなシーンはまったくありません。
映るのはのどかな田舎風景。
どこにもいわゆる「戦闘シーン」は見られません(後半にちょこっと出てきますが)。
実際にわが国が某国と戦争をはじめたとしても、多くの国民はおそらく北原のように戦争の実感がない日々を送るのかも知れません。
しかし、確実に戦死者は増え続ける。
家族や職場の人など、知っている人が戦争に巻き込まれて死んだときにはじめて、「これは戦争なんだ」と実感するのかもしれません。
「クラッシュ」
2005年公開。アメリカ映画。
ひとつの交通事故が起こり、その関係者たちをめぐる事故発生一日前の出来事を描く。
人種差別や偏見によるさまざまな悲劇や事件が積み重なり、ひとつの交通事故につながっていく。
黒人と白人とのあいだの差別はもとより、中東や中国人までがその対象となっています。
まさに人種のるつぼ、アメリカらしい話といえるでしょう。
さまざまな人がいろんなところで事件にかかわっていくところは「バベル」に似ていますが、差別的な描写のおかげでやや暴力的な印象です。