「椿山課長の七日間」「リトル・ミス・サンシャイン」「宣戦布告」
「椿山課長の七日間」
2006年11月公開。
急死したデパートの販売員、椿山(西田敏行)はあの世の入り口で「重大な事実を知らないまま亡くなった」として、初七日までの数日間、別の肉体をもって蘇ることに。
小学生の雄一と、ヤクザの武田がやはり未練を残したまま亡くなったとして、椿山と同じく別の肉体をもって蘇る。
大部分の人がこの世に未練を残したまま亡くなると思いますが、もしその整理がつけられたらという願望を現実化した作品。
一応、西田敏行演じる椿山が主人公だが、西田敏行自身は物語のはじめと終わりに出てくるだけで、椿山の化身として蘇った伊東美咲が大部分を演じる。
伊東美咲が男性のしゃべりや動きをするのも面白いが、設定が設定だけにコメディとしても充分面白い。
ただのコメディではなく泣ける部分もあって、話としても良くまとまっている。
「リトル・ミス・サンシャイン」
2006年。アメリカ映画。
小太りのメガネ少女が美少女コンテストに出場するため、ワゴン車でロスへ向かう一家の物語。
数日間にわたってアメリカ大陸を移動する途中、さまざまなトラブルに見舞われながらもコンテスト会場にたどり着き、最後には家族総出でコンテスト会場をパニックに陥れてしまうというドタバタコメディ。
自殺未遂の叔父が同行、兄が受ける精神的ダメージ、祖父の死など、家族それぞれが問題を抱えるファミリーだが、旅の途中、それらを全員が受け止め、共有し、最後にはコンテスト会場で一家全員が狂ったように踊りまくる。
単なるコメディではなく、運命共同体としての家族像を描いた作品といえるかも。
「宣戦布告」
2002年公開。
敦賀半島の原子力発電所付近に、架空の国、北東人民共和国の潜水艦が座礁、武装した工作員が上陸した。時の首相、諸橋(古谷一行)は警察力だけで処理しようとするが手に負えず、さらに民間人に犠牲者が出ると自衛隊の出動を余儀なくされる。
しかしこれを宣戦布告と受け取った北東人民共和国は核兵器を発射段階に。ロシア、中国をはじめ近隣のアジア諸国は厳戒態勢をとって…という話。
いつ起きてもおかしくないストーリーだけに、この国が有事に見舞われたときの手ぎわの悪さ、遅さを目の当たりにしているようなリアルさがある。
自衛隊の協力も得られず、首相官邸内部もセットで撮影したという。
映画ですら有事に対するわが国の対応が消極的とは、本当の有事の際の政府の対応も知れようというもの。