シンドラーのリスト
スティーブンスピルバーグ監督による、3時間超にもおよぶ大作。
第二次大戦中のナチスドイツ政権下によるユダヤ人迫害(ホロコースト)と、彼らを救った一人の実業家の話。
実業家オスカー・シンドラーは、はじめこそ自分の金儲けのためにユダヤ人労働者を雇い入れますが、ナチによって連行される工員らを、彼らの技術や腕が必要だといって引き止め、いずれは1100名以上ものユダヤ人を大量虐殺から救うという話。
全編モノクロですが一部にパートカラーが採用されており、赤い服を着た女の子が強烈な印象を与えています。
広島にあるホロコースト記念館に、赤い服を着た少女の絵が収蔵されているそうです。
この絵はホロコースト生還者である画家がゲットー収容所の様子を描いたものだそうですが、スピルバーグはこの絵のことを知っていたのでしょうか。
ホロコースト記念館
シンドラーのリストと同じような話の映画で、「ホテル・ルワンダ」があります。
こちらはルワンダでのツチ族、フツ族の民族紛争による大量虐殺の話。
一人のホテルマンが民族紛争に巻き込まれ、はじめは家族や近所の人たちをホテルにかくまっていたが、やがては1200名以上もの難民を救うことになります。
「シンドラーのリスト」も「ホテル・ルワンダ」もどちらも本当にあった話だけに、一人の人間が1000人以上の人々を救うことができるんだということを証明してくれる作品です。
どちらも遠い国の話ではなく、虐殺の歴史はどこの国にもあることで、この日本にもあったわけです。
ということは誰でも虐殺の加害者になりうるし、被害者になりうるわけです。
そんな混乱の中で、オスカー・シンドラーや、ポール・ルセサバギナ(ホテル・ルワンダの主人公)のような勇気ある決断を下せるだろうか、ということを考えさせられる良作です。