作品に対する思い入れ

私は自分の劇団で作演(脚本を書くのと演出するの)を旗揚げ以来やってきました。
脚本と演出を違う人間がやるのではなく同じ人間がやるということは、脚本の意図すべきところを100%演出に反映できるということです。
実際に100%表現できるかどうかは別問題ですが。

役者のわがままで「それはちょっと…」と「ちょっと」だけの理由で却下するならそれなりの理由が聞きたいところです。
それも一部の関係者だけに言うのではなく、演出に直接言うべきです。
演出家は作品に対してある思い入れをもって演出しているはずです。
ましてや脚本家と演出家が同じ人ならば猶のことです。


というか、役者の単なる好みで演出に口を挟むなんてのは言語道断だと私は思いますが、いかが。


我々の最終公演「邂逅の扉」の根幹となるテーマは、実は私が好きだったアーティストが主張しているテーマと似ていました。
わざわざ似せたわけではなく、私の考えと彼らの考えが同じなのです。
登場する総裁という役はまさにその「彼」を模したものだし、総裁の主張はまさに「彼ら」が提唱していることでした。
私は当然の思惑で、彼らの曲で音響として使えそうな曲をいくつか持っていき音響スタッフに提供しました。

ところが、私が推挙したそれらの曲は「それはちょっと」という理由で他の役者に敬遠されていたらしいです。

悲しいですね。

確かに私の好みの部分も一部入っていますが、演出自らが持ってくるということの意味を汲み取って欲しいですね。
私が単に好みだけで何かをもってくることはありません。
それ以上のものがあるからわざわざ自分とは違う担当に踏み込んでまで持っていくのです。

私が芝居の曲を選曲するときは、単にシーンに合うからという理由だけで選ぶことはありません。
何かしらコンセプトなり、テーマが存在します。
今回に関しては、最初に音響さんには言いましたが「ヘビーメタル系で、スピード感があってカッコイイ曲で」と注文したとおりです。
それを実際に音響さんが取り入れるかどうかは音響さんの判断なので別の話です。
#最終的には演出の判断でしょうが、ある種のこだわりは各スタッフさんが持っていて当然と考えます。

物事を見かけや格好、先入観だけで判断するのは危険です。
そのモノをよく知りもしないで勝手な判断を下すのは相手に対して失礼ってものでしょう。

演出家というのは、上演しようとする作品に対して全面的に責任があります。

一つの大きなテーマがあって、それを表現するためにはどうしたらいいか、どうしたら観る人に伝わるかということを考えます。
細かいところを変えたために一貫性が崩れることがないよう、バランスを取りつつ決定を下していくのが演出の仕事です。

うるさく注文をつけるのが演出家の仕事ではないのです。

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コメント

あ、久々に見ることができた!
私は外部から雇われた経験がなかったので今回は本当にいろいろ勉強になった。
人生いろいろ、役者もいろいろ、演出もいろいろ、裏方もいろいろ。改めて芝居を作る難しさを感じました。まあ劇団なんだからいろんな人といろんな意見があって当たり前なんだけど、バランスが難しかったわ。

久々に書き込みありがとうです。新しいケータイはどうっすか?

劇団に限らず人が集まって何かやろうというのは結局、人とのバランスですからねー

いろんな考えがあって当然ですから難しいですよね。

魔界の匂い。

大統領を陛下と呼んでいたのはもしかして意図的に?!

大統領は普通「閣下」という敬称をつけますが、今回の作品中では神という設定だったので皇帝とか天皇につける「陛下」をわざとつけたのでした。

やはり♪>陛下

おはようございます。
気が付けば、初コメントになってしまいすいません。
私が言える立場ではないとは思いますが、私は今まで『演出家の言う事は絶対』でやってきた部分が多かったのでとてもわかります。
何かする時は、必ず演出家に聞いたりやってみてから聞いてみると言う事をしてきました。
やはり、演出家によって同じ作品を上演してもその演出家にしか出来ないものがあると思うのでなるべくは演出家のやり方に添えるようにしなくてはいけないと思います。
と言っても、私もそれが出来てるとは到底言えませんが…。
いつか、また共演できる事がありましたら私がもっと内面的にも成長していたらいいなと思います。

波月ちゃん書き込みありがとう。

そのとおりです。
同じ脚本でも、演出家が違えばまったく別の作品ともいえるほど作品は違ってきます。
それゆえに、演出家は作品のすべてに責任があるといえるのです。

波月ちゃんにもいろいろと注文をつけて苦労をかけましたね。
おかげでよいシーンになったと思うし、波月ちゃん自身にも成長があったと思います。

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