エンターテインメント主義
「演劇は総合芸術だ」と云われます。
すなわち、役者の演技、音楽、照明など、あらゆる芸術作品としての要素を演劇は兼ね備えているというわけです。
しかし、私はそうは思いません。
芸術、アートとは、「自分の思想や感性を具現化したもの」であり、ゴッホやモーツァルトたちの作品がそうであるように、そこにこそ作家の個性が現れています。
演劇にあてはまれば、脚本や演出が、そういう意味ではこれに当てはまるかもしれません。
しかし演劇にしろ絵画にしろ、「自分の思想や感性を具現化」した時点ではそれは自己満足にすぎないのです。
多くの人々に評価されてはじめてそれが芸術作品となり後世に残るわけで、見向きもされなければそれはただの自己満足にすぎないというわけです。
いくら作品の表現者が「これは芸術だ」と主張したところで、第三者に評価されなければ意味がないのです。
自分の表現したいことを形にするだけなら簡単ですが、それを100%他人に伝えることは難しい。
何を表現したいか、何を伝えたいか、それを分かりやすく明確にする必要があるわけで、演劇にはこれが求められます。
これこそがエンターテインメントであり、芸術性うんぬんはあとからついてくる話です。
最近、みずから「私たちはアートを作ってるんです」「芸術性を追求した舞台です」などと言う劇団が多いように感じますが、そういう舞台ほど自己満足が多いと思います。
演劇はあくまでも大衆娯楽、エンターテインメントです。
人を楽しませるのが演劇です。
お芝居観に行って、つまらなかったらガッカリでしょ?
コメント
持てる技を駆使して人に感激を与えるって意味では演劇は芸術だと思いますが、座長が言ってる意味よ~くわかります。
ただ第三者の評価を気にして作られた作品ってどうなんだろう。
・・・私は今おもに絵画を念頭に置いてて、たぶん演劇はまたちがいますね。
絵画なんかは自己満足でいいと思うんですよね。
書きたいものを書く。結果として気に入ってくれる人がいればそれもまた良し。みたいな。
うーんつまり、私自身が人の評価ばかり気にしてしまうので自分のやりたいようにやるっていうスタンスなかなか持てないから、憧れるの。
ということで(!?)明日楽しみにしています♪
2006-01-20 00:15:25
お芝居観にきてくれてありがとう!
金曜は閉館時間の都合で、お見送りができなくてすみませんでした。
いわしの差し入れ(?)もありがとう!みんなでいただきました。
絵画はいいんですよ。好きなものを描いて。
それを評価してくれる人がいれば芸術作品にもなりえるわけで。
ハナから芸術作品を描こう、良い評価されようなんて欲があっては、芸術作品なんか描けません。
演劇の場合、お客さんにどう見えているか、どう印象付けられるか、ということが問題なのです。
かといって評価ばかりを気にしてはダメで、むしろ人の評価なんてのは二の次。
表現したいことをどれだけ相手に伝えられるか、ということが大事なんですよ。
2006-01-23 00:30:46
紗雪ちゃんのブログから飛んできました。広島のみおと申\します*^_^*
先日のジンバ公演楽しませていただきました。その感想は別の場所で語らせていただくとして…
ジュンイチさんの意見に同感です。
お金を払って観にきた客が目の前にいる以上、「芸術性」を言い訳に、「理解されなくても仕方ない」というのは傲慢です!
そのために「信念(≒芸術性?)」を曲げろ、とは言いませんが、
そもそも、客からお金をとるのに、「理解されなくてもいい」ような信念はいかがなものか…(-_-)
(客の期待度等を「お金を払う」っていう尺度でしか示せなくて申\し訳ないですが)
「芸術性」云々は、客を満足させられないことへの言い訳にも聞こえます。
音楽の面で同じように思っていたことがあり、かつて自分のブログに書いたりもしたので、
ジュンイチさんのように舞台に立つ方が、エンターテインメントを真摯に考えてくれることが嬉しくて。
長文失礼いたしましたm(__)m
2006-01-25 21:02:55
みおさん、ご意見ありがとうございます。
また、先日は遠いところを公演にお越し頂き、ありがとうございました。
お芝居って、結局人に見せるためにやってるわけですから。
わざわざお客さん呼んで、自分の自己満足見せるためにやってるんではないんですよね。
見せられた方こそいい迷惑です。
確かに「面白くない」という感想に対する言い訳に聞こえますね。
「分かる人だけ分かればいい」というような。開き直ってる感もみえみえです。
そんな人に演劇やってほしくないですよね。
2006-01-26 18:14:25
私も同感です。
みおちゃん、いらっしゃい(お前が言うなって?笑)
エンターテイメント・・・何を持ってして「自分たちは芸術を作っている」と発言しているのか時々解らなくなるときがあります。私はまだ観る側の人間の立場が強いのでその面から色々見ていると「芸術性を追求した」などと売りにしている劇団等を観劇したときに、理解できないことも多々あるんです。それは「関係者じゃないから解らないだろう」や「伝わる人には伝わるから」という思いが見えているから。実際私の友人もその類の劇団にいて、見に行ったときに色々と問いかけたことを全て「批判」とひとくくりにされてしまい、ショックを受けましたが、それはどうかと思います。
表現を形にするならば自己満足でなく、何かを伝えられるようなお芝居を観たいし、自分も演じる上でそれを心がけて生きたいものです。
因みに・・・初投稿で長々とすみません。
そしてバトンにジュンイチさんを指名しちゃったので、良かったら受けてやってください。私のブログに記事があります。
2006-01-31 01:13:19